﻿1
00:00:34,557 --> 00:00:39,557
≪(ﾊﾞｲｸが走る音)

2
00:00:52,375 --> 00:01:31,681
♬～

3
00:01:31,681 --> 00:01:33,616
(舌打ち)

4
00:01:33,616 --> 00:01:36,552
(角田)ちょっと
何やってんすか！➡

5
00:01:36,552 --> 00:01:41,357
ほんと 何しても駄目な人だなぁ｡
(ﾏﾓﾙ)すいません｡

6
00:01:41,357 --> 00:01:43,292
(ため息)

7
00:01:43,292 --> 00:01:51,701
♬～

8
00:01:51,701 --> 00:01:56,039
(角田)えっ!?
ちょっと… 西園寺さん！

9
00:01:56,039 --> 00:01:59,375
ｽﾄﾚｽからくる不眠…｡

10
00:01:59,375 --> 00:02:05,248
そうですね うつ病の初期症状と
言ってもいいと思います｡➡

11
00:02:05,248 --> 00:02:10,720
少し 仕事を お休みになった方が
いいと思います｡➡

12
00:02:10,720 --> 00:02:14,590
多いんですよ
それぐらいの年齢の方は｡➡

13
00:02:14,590 --> 00:02:18,594
まあ あまり
頑張りすぎないで下さい｡

14
00:02:18,594 --> 00:02:27,894
♬～

15
00:02:29,739 --> 00:02:43,739
[ｽﾋﾟｰｶ]

16
00:02:45,221 --> 00:02:50,026
はい｡
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)久しぶり｡ びっくりした？

17
00:02:50,026 --> 00:02:53,696
うん｡
(ｻﾕﾘ)元気？

18
00:02:53,696 --> 00:02:56,365
[ｽﾋﾟｰｶ]元気… です｡

19
00:02:56,365 --> 00:03:00,036
(ｻﾕﾘ)やだ…
なに 敬語 使ってるの？

20
00:03:00,036 --> 00:03:03,706
君は？ 元気だった？

21
00:03:03,706 --> 00:03:08,578
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)うん まあね｡ 何してた？

22
00:03:08,578 --> 00:03:15,318
うん… 雨が降ってきたから
洗濯物を取り込んでた｡

23
00:03:15,318 --> 00:03:19,055
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)雨？
うん｡

24
00:03:19,055 --> 00:03:23,755
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)そう…
私の所は降ってない｡

25
00:03:25,728 --> 00:03:29,065
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)新しい仕事は見つかった？

26
00:03:29,065 --> 00:03:33,669
いや 清掃のﾊﾞｲﾄ
始めたんだけど…｡

27
00:03:33,669 --> 00:03:37,340
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)使えなそう｡
うん｡

28
00:03:37,340 --> 00:03:41,010
ことごとく使えなくて
今日 辞めた｡

29
00:03:41,010 --> 00:03:44,347
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)嫌よ 元旦那が
野たれ死にだなんて｡➡

30
00:03:44,347 --> 00:03:47,047
寝覚めが悪い｡

31
00:03:49,018 --> 00:03:52,688
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)ねえ あなた
私が出てっても➡

32
00:03:52,688 --> 00:03:56,025
悲しくも何ともなかったでしょ｡

33
00:03:56,025 --> 00:03:59,325
えっ？
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)やっぱり｡

34
00:04:01,697 --> 00:04:08,397
ごめん 悲しいとかは
よく分からないんだ｡

35
00:04:10,039 --> 00:04:17,339
でも 君が出ていってから
よく眠れない｡

36
00:04:19,048 --> 00:04:23,386
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)そう｡ でも それは
私のせいではなく➡

37
00:04:23,386 --> 00:04:26,289
きっと あなた自身の
心の問題よ｡➡

38
00:04:26,289 --> 00:04:29,258
前の会社で いろいろあったし｡

39
00:04:29,258 --> 00:04:31,258
うん…｡

40
00:04:32,995 --> 00:04:35,665
(ため息)

41
00:04:35,665 --> 00:04:40,002
夜中も開いてる図書館が
あればいいのに｡

42
00:04:40,002 --> 00:04:44,340
世の 眠れない人々のために｡

43
00:04:44,340 --> 00:04:46,275
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)あるわよ｡

44
00:04:46,275 --> 00:04:49,011
(むせる声)

45
00:04:49,011 --> 00:04:50,947
まさか…｡

46
00:04:50,947 --> 00:04:53,883
私 そこで あなたと
一緒に暮らしてる時➡

47
00:04:53,883 --> 00:04:56,686
たまに夜中に行ったもの｡

48
00:04:56,686 --> 00:05:01,023
どこにあるの？ その図書館は｡
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)教えてあげない｡➡

49
00:05:01,023 --> 00:05:04,894
私の取って置きの場所
だったんだもの｡

50
00:05:04,894 --> 00:05:08,698
探せば ある｡ あると思えば ある｡

51
00:05:08,698 --> 00:05:13,569
見つけられる人には見つけられる｡
そういうもんよ｡

52
00:05:13,569 --> 00:05:15,569
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘの笑い声)

53
00:05:18,708 --> 00:05:22,578
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)聞きたい事があるの｡
うん？

54
00:05:22,578 --> 00:05:26,582
(ｻﾕﾘ)そこを出る時
私の持ち物は全て➡

55
00:05:26,582 --> 00:05:30,653
捨てるか 持っていくか
したつもりなんだけど➡

56
00:05:30,653 --> 00:05:34,523
大切なものが
ひとつ 見つからない｡

57
00:05:34,523 --> 00:05:36,993
指輪？

58
00:05:36,993 --> 00:05:40,663
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)それは
わざわざ置いていった｡

59
00:05:40,663 --> 00:05:44,333
そう｡
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)分からないって事は➡

60
00:05:44,333 --> 00:05:49,672
あなた 何も見つけてないのね｡
何？

61
00:05:49,672 --> 00:05:54,543
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)ねえ 約束してくれる？
うん？

62
00:05:54,543 --> 00:05:57,546
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)もし 私の忘れ物を
見つけても➡

63
00:05:57,546 --> 00:06:01,017
何も見ないで 直ちに捨てて｡

64
00:06:01,017 --> 00:06:02,952
えっ…？

65
00:06:02,952 --> 00:06:06,889
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)絶対に すぐ捨てて｡
ねえ お願い｡

66
00:06:06,889 --> 00:06:09,589
分かった｡

67
00:06:11,360 --> 00:06:17,033
(ｻﾕﾘ)話せてよかった｡
僕も｡

68
00:06:17,033 --> 00:06:19,733
[ｽﾋﾟｰｶ](ｻﾕﾘ)じゃあ｡

69
00:06:21,370 --> 00:06:23,306
うん｡

70
00:06:23,306 --> 00:06:38,306
♬～

71
00:06:42,325 --> 00:06:45,625
あ～｡

72
00:07:17,693 --> 00:07:21,393
取って置きの場所…｡

73
00:07:24,033 --> 00:07:39,515
♬～

74
00:07:39,515 --> 00:07:43,986
探せば ある｡ あると思えば ある｡

75
00:07:43,986 --> 00:07:47,323
見つけられる人には
見つけられる…｡

76
00:07:47,323 --> 00:07:51,193
♬～

77
00:07:51,193 --> 00:07:53,662
えっ…？

78
00:07:53,662 --> 00:08:03,005
♬～

79
00:08:03,005 --> 00:08:05,341
あっ｡

80
00:08:05,341 --> 00:09:20,041
♬～

81
00:09:32,294 --> 00:09:35,965
あの… これ お願いします｡

82
00:09:35,965 --> 00:09:39,965
(ひとみ)初めての ご利用ですか？
はい｡

83
00:09:44,640 --> 00:09:48,340
では こちらに
記入 お願いします｡

84
00:09:55,651 --> 00:09:57,586
えっ？

85
00:09:57,586 --> 00:10:01,323
干からびたｿﾞﾝﾋﾞ
みたいな顔してますよ｡

86
00:10:01,323 --> 00:10:04,660
えっ？
眠れるといいですね｡

87
00:10:04,660 --> 00:10:15,671
♬～

88
00:10:15,671 --> 00:10:20,543
はい｡ 今月22日までの
貸し出しとなります｡

89
00:10:20,543 --> 00:10:23,543
ご利用ありがとうございます｡

90
00:10:25,347 --> 00:10:30,219
あの～ つかぬ事を伺いますが➡

91
00:10:30,219 --> 00:10:34,690
夜の図書館で働くって
どんな感じですか？

92
00:10:34,690 --> 00:10:39,562
本好きには たまりません｡
昼間より ずっと静かですし➡

93
00:10:39,562 --> 00:10:43,699
何よりも 夜の音を聞きながら
仕事ができます｡

94
00:10:43,699 --> 00:10:46,602
給料は まあ 安いけど｡

95
00:10:46,602 --> 00:10:53,042
羨ましいな｡ 本に囲まれて
仕事をするなんて｡

96
00:10:53,042 --> 00:10:55,945
たまに ﾊﾟｰﾄの募集があります｡

97
00:10:55,945 --> 00:11:00,716
ほんとに？
あっ いや…
今は 募集はしていません｡

98
00:11:00,716 --> 00:11:02,651
そうですよね｡

99
00:11:02,651 --> 00:11:05,588
すいませんでした｡ ちょっと
聞いてみたかっただけだから｡

100
00:11:05,588 --> 00:11:08,591
どうも ありがとう｡

101
00:11:08,591 --> 00:11:13,062
あの…
図書館の仕事ではないのですが➡

102
00:11:13,062 --> 00:11:15,731
別の仕事なら…｡

103
00:11:15,731 --> 00:11:21,403
叔母の働いている所で
朗読する人を探しているようで➡

104
00:11:21,403 --> 00:11:25,274
どなたか いい人いないかって
言われていて｡

105
00:11:25,274 --> 00:11:30,079
本に関わる仕事ですし それに…➡

106
00:11:30,079 --> 00:11:36,352
とても印象的な声なので｡
声？

107
00:11:36,352 --> 00:11:40,222
もちろん 嫌だったら
断って下さい｡

108
00:11:40,222 --> 00:11:43,922
いや 興味あります｡

109
00:11:57,039 --> 00:11:59,739
すみません｡

110
00:12:03,379 --> 00:12:06,679
ここに行きたいんですけど｡

111
00:12:12,388 --> 00:12:17,259
(倉田)何しに行くんきゃ？
朗読の仕事があるって聞いて｡

112
00:12:17,259 --> 00:12:20,062
ああ…｡

113
00:12:20,062 --> 00:12:25,401
あのばあさん
まだ生きとるんきゃあ｡
えっ？

114
00:12:25,401 --> 00:13:19,388
♬～

115
00:13:19,388 --> 00:13:21,688
(ドアが開く音)

116
00:13:27,262 --> 00:13:31,667
(早川)西園寺様
いらっしゃいませ｡➡

117
00:13:31,667 --> 00:13:35,667
お待ちしておりました｡
はぁ…｡

118
00:13:41,343 --> 00:13:45,043
(ﾉｯｸ)
(玲子)はい｡

119
00:14:04,566 --> 00:14:07,569
(早川)これを読んで下さい｡

120
00:14:07,569 --> 00:14:11,039
はい いや あの…｡
説明は後ほど｡

121
00:14:11,039 --> 00:14:15,377
とにかく これを朗読して下さい｡

122
00:14:15,377 --> 00:14:17,677
はぁ…｡

123
00:14:23,252 --> 00:14:25,552
(せきばらい)

124
00:14:30,659 --> 00:14:33,996
｢幾時代かがありまして➡

125
00:14:33,996 --> 00:14:37,666
茶色い戦争ありました➡

126
00:14:37,666 --> 00:14:43,539
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました➡

127
00:14:43,539 --> 00:14:50,245
幾時代かがありまして
今夜此処での一と殷盛り➡

128
00:14:50,245 --> 00:14:55,017
今夜此処での一と殷盛り➡

129
00:14:55,017 --> 00:14:58,687
ｻｰｶｽ小屋は高い梁➡

130
00:14:58,687 --> 00:15:02,357
そこに一つのﾌﾞﾗﾝｺだ➡

131
00:15:02,357 --> 00:15:06,057
見えるともないﾌﾞﾗﾝｺだ｣｡

132
00:15:08,030 --> 00:15:13,330
｢ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん｣｡

133
00:15:23,579 --> 00:15:30,052
探していました… その声を｡

134
00:15:30,052 --> 00:15:34,323
(ベルの音)

135
00:15:34,323 --> 00:15:40,195
おめでとうございます 西園寺様｡
あなたが合格者です｡

136
00:15:40,195 --> 00:15:44,495
はっ？ 何の？

137
00:15:49,338 --> 00:15:53,008
では ３日後に お願いします｡

138
00:15:53,008 --> 00:15:56,678
はい｡
これ 前金です｡

139
00:15:56,678 --> 00:15:59,581
あっ どうも｡

140
00:15:59,581 --> 00:16:06,021
♬～

141
00:16:06,021 --> 00:16:08,924
しかしながら 西園寺様➡

142
00:16:08,924 --> 00:16:12,895
あなたの朗読は
まるで駄目です｡
えっ？

143
00:16:12,895 --> 00:16:16,665
今日のところは
しかたがないと思いますが➡

144
00:16:16,665 --> 00:16:19,568
全く 気持ちが こもっていない｡

145
00:16:19,568 --> 00:16:22,571
これは もう
見事なまでに全くです｡

146
00:16:22,571 --> 00:16:26,571
ただ読めばいいと
思っている｡
はぁ…｡

147
00:16:28,710 --> 00:16:32,581
できるだけ厳粛に
それでいて 内側には➡

148
00:16:32,581 --> 00:16:38,320
燃え上がるような感情を込めて
読むように 心がけて下さい｡

149
00:16:38,320 --> 00:16:41,223
訓練するように｡
はい｡

150
00:16:41,223 --> 00:16:45,193
朗読を なめるな｡
すいません｡

151
00:16:45,193 --> 00:16:50,332
♬～

152
00:16:50,332 --> 00:16:54,202
あら… ｷﾝﾓｸｾｲの香り｡

153
00:16:54,202 --> 00:16:59,202
えっ？
秋だわ｡

154
00:17:04,880 --> 00:17:07,180
わぁっ！

155
00:17:19,695 --> 00:17:25,567
(倉田)♬｢ﾎﾟｯｶﾘ月が出ましたら｣

156
00:17:25,567 --> 00:17:32,641
♬｢舟を浮べて出掛けませう｣

157
00:17:32,641 --> 00:17:39,941
♬｢波はﾋﾀﾋﾀ打つでせう｣

158
00:17:42,317 --> 00:17:45,617
こんばんは｡
こんばんは｡

159
00:17:47,990 --> 00:17:51,326
どうでした？ 朗読の仕事｡

160
00:17:51,326 --> 00:17:54,663
決まりました｡
何だか よく分かんないけど｡

161
00:17:54,663 --> 00:18:00,335
そうですか｡ よかった｡
いや… よかったんだろうか｡

162
00:18:00,335 --> 00:18:04,673
何というか ｷﾂﾈに
つままれたような感じなんです｡

163
00:18:04,673 --> 00:18:07,373
ｷﾂﾈ… ですか｡

164
00:18:09,544 --> 00:18:15,017
ｷﾂﾈの嫁入り｡ ｷﾂﾈに小豆飯｡

165
00:18:15,017 --> 00:18:17,919
虎の威を借るｷﾂﾈ｡

166
00:18:17,919 --> 00:18:21,890
ｷﾂﾈにｿﾞﾝﾋﾞ｡
そんなの あったっけ？
いいえ｡

167
00:18:21,890 --> 00:18:28,030
まだ ひどい顔してる？
はい｡ 干からびたｿﾞﾝﾋﾞです｡

168
00:18:28,030 --> 00:18:30,932
うまく眠れないんだ｡

169
00:18:30,932 --> 00:18:34,836
図書館は
いつでも開いております｡

170
00:18:34,836 --> 00:18:38,974
とにかく 朗読の仕事
やってみようと思います｡

171
00:18:38,974 --> 00:18:42,644
ありがとうございました｡
いえ｡

172
00:18:42,644 --> 00:18:44,980
あっ…｡

173
00:18:44,980 --> 00:18:50,318
干からびたｻﾎﾞﾃﾝを復活させるには
どうしたらいいか知ってますか？

174
00:18:50,318 --> 00:18:53,221
たっぷり水を飲ませて
日に当てる｡

175
00:18:53,221 --> 00:18:58,994
干からびたｿﾞﾝﾋﾞも同じです｡
そうなの？

176
00:18:58,994 --> 00:19:27,022
♬～

177
00:19:27,022 --> 00:19:33,829
今日の波は… ﾌﾛﾘﾀﾞね｡

178
00:19:33,829 --> 00:19:37,529
ええ 奥様｡

179
00:19:44,506 --> 00:19:48,643
ねえ もしかして あなた➡

180
00:19:48,643 --> 00:19:52,981
私が お金持ちだから
何でも できるって➡

181
00:19:52,981 --> 00:19:57,652
そう思ってらっしゃる？
はあ まあ…｡

182
00:19:57,652 --> 00:20:00,322
そうでしょう｡

183
00:20:00,322 --> 00:20:05,622
私も そう思ってたの｡
お恥ずかしい話だけど｡

184
00:20:07,996 --> 00:20:14,669
でも 全然｡
そんな簡単な事ではなかったわ｡

185
00:20:14,669 --> 00:20:21,343
私はね 父の声が
聞きたかったんです｡

186
00:20:21,343 --> 00:20:28,683
私が幼いころ 枕元で
本を読んで下さった父の声｡

187
00:20:28,683 --> 00:20:34,556
この耳で もう一度 聞いて
父の事を思い出したかったの｡

188
00:20:34,556 --> 00:20:39,327
父の声を探して
いろいろな方に来て頂いた｡

189
00:20:39,327 --> 00:20:42,697
つまり ｵｰﾃﾞｨｼｮﾝね｡

190
00:20:42,697 --> 00:20:49,571
地球上には そっくりの顔の人が
３人いるって言うでしょ｡

191
00:20:49,571 --> 00:20:55,710
きっと 声だって 似ている人が
いるはずだって そう思って｡

192
00:20:55,710 --> 00:20:59,047
でもね 早川は
まるで要領を得ず➡

193
00:20:59,047 --> 00:21:02,717
地域の朗読会だの
妙な大会へ行っては➡

194
00:21:02,717 --> 00:21:08,390
ろくでもない男性を集めてくるし｡
(せきばらい)

195
00:21:08,390 --> 00:21:11,293
私の体は その間➡

196
00:21:11,293 --> 00:21:16,264
どんどん 使い物に
ならなくなってしまって｡

197
00:21:16,264 --> 00:21:20,402
でも どれだけ
お金と時間をかけても➡

198
00:21:20,402 --> 00:21:26,402
見つからなかった｡
どなたの声も違ってたわ｡

199
00:21:28,276 --> 00:21:32,981
だから もう すっかり
諦めようとしてたんです｡

200
00:21:32,981 --> 00:21:35,884
そこへ あなたが現れて｡

201
00:21:35,884 --> 00:21:39,888
しかし 奥様 図書館で働く
めいに相談したのは➡

202
00:21:39,888 --> 00:21:42,657
この私でございますが｡
もっと早くに➡

203
00:21:42,657 --> 00:21:45,560
相談して下されば
よろしかったのに｡

204
00:21:45,560 --> 00:21:51,032
ずいぶん無駄な時間を
過ごしました｡ 嘆かわしい｡

205
00:21:51,032 --> 00:21:55,704
嘆かわしいって 奥様
それは言い過ぎでしょ｡

206
00:21:55,704 --> 00:22:04,045
♬～

207
00:22:04,045 --> 00:22:07,916
でも おかしなものね～｡

208
00:22:07,916 --> 00:22:11,720
(笑い声)
どうしてもって思っている間は➡

209
00:22:11,720 --> 00:22:15,056
なかなか 欲しいものが
手に入らないのに➡

210
00:22:15,056 --> 00:22:17,959
気持ちを手放した途端に➡

211
00:22:17,959 --> 00:22:22,397
風のように
あなたの声が やってきた｡

212
00:22:22,397 --> 00:22:26,067
(笑い声)

213
00:22:26,067 --> 00:22:31,873
さあ 今日の朗読を
お願い致します｡

214
00:22:31,873 --> 00:22:34,342
はい｡

215
00:22:34,342 --> 00:22:39,014
♬～

216
00:22:39,014 --> 00:22:46,888
｢ある朝 僕は 空の 中に
黒い 旗が はためくを 見た｡➡

217
00:22:46,888 --> 00:22:51,026
はたはた それは
はためいて ゐたが➡

218
00:22:51,026 --> 00:22:56,364
音は きこえぬ 高きが ゆゑに｡➡

219
00:22:56,364 --> 00:23:00,702
手繰り 下ろさうと 僕は したが➡

220
00:23:00,702 --> 00:23:04,702
綱も なければ それも 叶はず｣｡

221
00:23:11,713 --> 00:23:15,583
これ 本日の謝礼です｡

222
00:23:15,583 --> 00:23:21,723
恐縮です｡
ええ 恐縮すべき
金額です｡

223
00:23:21,723 --> 00:23:25,393
全く 準備が なされていない｡

224
00:23:25,393 --> 00:23:28,093
すいません…｡

225
00:23:30,265 --> 00:23:36,338
はっきり申し上げます｡
奥様は もう長くはありません｡

226
00:23:36,338 --> 00:23:39,007
えっ…？

227
00:23:39,007 --> 00:23:43,345
奥様を 心穏やかに
見送って差し上げるのが➡

228
00:23:43,345 --> 00:23:46,681
私の最後の仕事です｡

229
00:23:46,681 --> 00:23:51,353
奥様を満足させられないような
朗読をするなら➡

230
00:23:51,353 --> 00:23:54,689
この私が許しません！

231
00:23:54,689 --> 00:23:59,027
訓練するように｡
はぁ…｡

232
00:23:59,027 --> 00:24:02,727
でも どうすれば…｡

233
00:24:05,367 --> 00:24:10,705
例えば 詩が生まれた場所で
作者になった気持ちで➡

234
00:24:10,705 --> 00:24:13,608
詩を読んでみるのも
いいでしょう｡➡

235
00:24:13,608 --> 00:24:16,378
文字の裏に隠れた感情が➡

236
00:24:16,378 --> 00:24:20,048
ふつふつと湧き出てきますから｡

237
00:24:20,048 --> 00:24:23,048
詩が生まれた場所…｡

238
00:24:26,921 --> 00:24:31,326
ｻﾝﾏ｡
えっ？

239
00:24:31,326 --> 00:24:36,326
ｻﾝﾏ 食べたいわ｡
はぁ…｡

240
00:24:38,199 --> 00:24:44,672
では ごきげんよう｡
失礼します｡

241
00:24:44,672 --> 00:24:49,344
♬～

242
00:24:49,344 --> 00:24:59,687
(倉田)♬｢ﾎﾟｯｶﾘ月が出ましたら
舟を浮べて出掛けませう｣

243
00:24:59,687 --> 00:25:07,562
♬｢波はﾋﾀﾋﾀ打つでせう
風も少しは｣

244
00:25:07,562 --> 00:25:11,862
それ この間も歌ってましたけど
何の歌ですか？

245
00:25:14,702 --> 00:25:18,039
降りい！
えっ？
しゃんしゃん降りんきゃ！

246
00:25:18,039 --> 00:25:20,708
そんな…
こんな 海の ど真ん中で｡

247
00:25:20,708 --> 00:25:24,579
ええから はよ降りい！
えっ!?
中也を知らんボケが➡

248
00:25:24,579 --> 00:25:28,049
はなから わしの船に
乗るないやあ！

249
00:25:28,049 --> 00:25:31,920
あっ!? わりゃ どこのもんきゃ｡
い… いば… 茨城です｡

250
00:25:31,920 --> 00:25:35,657
へじゃあ 何しに来たんか？
妻が… 元妻ですけど｡

251
00:25:35,657 --> 00:25:39,357
…が こちらの生まれで｡
元妻？

252
00:25:41,329 --> 00:25:44,666
こん度は 許してやる｡
けど 次 来る時は➡

253
00:25:44,666 --> 00:25:48,536
ようけ勉強してけぇ｡
山口ちゅうたら 中也いやあ｡

254
00:25:48,536 --> 00:25:53,007
中也ゆうたら 山口やあ｡
当たり前じゃろうや｡

255
00:25:53,007 --> 00:25:55,910
ﾁｭｳﾔって 中原中也ですか？

256
00:25:55,910 --> 00:26:00,210
われが呼び捨てにすんないやあ｡
すいません！ すいません！

257
00:26:02,016 --> 00:26:04,919
あのばあさんも
こねえなもん雇うて➡

258
00:26:04,919 --> 00:26:07,919
もうろくしとりゃあせんか｡

259
00:26:11,359 --> 00:26:14,696
おみゃあ まさか ここのイカ➡

260
00:26:14,696 --> 00:26:18,566
まだ食うちょらんちゅう事は
ないろうのお｡

261
00:26:18,566 --> 00:26:22,370
イカ？ イカですか？

262
00:26:22,370 --> 00:26:27,709
♬～

263
00:26:27,709 --> 00:26:30,709
(緑)いらっしゃいませ～｡

264
00:26:35,316 --> 00:26:39,654
ｷﾂﾈうどんと… イカ 下さい｡

265
00:26:39,654 --> 00:26:42,557
(緑)ふっ… 変な組み合わせ｡

266
00:26:42,557 --> 00:26:46,327
あっ｡
あっ！

267
00:26:46,327 --> 00:26:57,338
♬～

268
00:26:57,338 --> 00:27:01,676
すっごく食べづらいんですけど…｡

269
00:27:01,676 --> 00:27:05,376
どうぞ 遠慮なく｡

270
00:27:07,348 --> 00:27:10,685
(緑)何しに来たんですか？
いまさら｡➡

271
00:27:10,685 --> 00:27:14,355
もう この辺りに
用は ないはずですけど｡

272
00:27:14,355 --> 00:27:19,694
彼女から スサ図書館の事 聞いて
行ってみたくなったんだ｡

273
00:27:19,694 --> 00:27:22,597
姉から連絡があったんですか？

274
00:27:22,597 --> 00:27:26,034
１週間くらい前に｡
何か言ってました？

275
00:27:26,034 --> 00:27:29,704
忘れ物があるとかなんとか｡
あとは？

276
00:27:29,704 --> 00:27:32,974
指輪は わざわざ置いてったとか｡

277
00:27:32,974 --> 00:27:36,644
それだけ？
大体…｡

278
00:27:36,644 --> 00:27:43,644
む～｡ きっと もう戻りませんね｡

279
00:27:54,195 --> 00:27:58,333
何とも思わないんですか？

280
00:27:58,333 --> 00:28:01,235
何を思ったらいいの？

281
00:28:01,235 --> 00:28:04,005
姉が いなくなって
寂しくないんですか？

282
00:28:04,005 --> 00:28:07,005
捜そうとか思わないんですか？

283
00:28:10,878 --> 00:28:14,015
そんな ひどい顔してるから➡

284
00:28:14,015 --> 00:28:18,353
姉の事 思って 毎晩
眠れないのかと思ったのに｡

285
00:28:18,353 --> 00:28:21,653
眠れないのは 事実だけど…｡

286
00:28:23,224 --> 00:28:27,524
(緑)姉が出ていった理由が
分かる気がします｡

287
00:28:29,364 --> 00:28:32,634
(ﾃｰﾌﾞﾙをたたく音)
(緑)姉は言っていました｡

288
00:28:32,634 --> 00:28:35,970
一見 優男に見えるけど
いつも ボケっとしてて➡

289
00:28:35,970 --> 00:28:38,640
何を考えているのか
よく分からない｡

290
00:28:38,640 --> 00:28:41,542
優柔不断で
大事な決断が できない｡

291
00:28:41,542 --> 00:28:44,312
そのくせ 仕事バカで
家庭を顧みず➡

292
00:28:44,312 --> 00:28:47,215
何をやらしても
全てにおいて不器用で➡

293
00:28:47,215 --> 00:28:55,657
なっ…
…んの取り柄もない人だけど➡

294
00:28:55,657 --> 00:29:00,657
あなたの声だけは
好きだったって｡

295
00:29:47,308 --> 00:30:03,658
♬～

296
00:30:03,658 --> 00:30:08,996
<｢長門峡に
水は流れてありにけり｡➡

297
00:30:08,996 --> 00:30:12,333
寒い寒い日なりき｡➡

298
00:30:12,333 --> 00:30:17,672
われは料亭にありぬ｡
酒酌みてありぬ｡➡

299
00:30:17,672 --> 00:30:23,010
われのほか別に
客とてもなかりけり｡➡

300
00:30:23,010 --> 00:30:32,019
水は 恰も魂あるものの如く
流れ流れてありにけり｡➡

301
00:30:32,019 --> 00:30:38,893
やがても蜜柑の如き夕陽
欄干にこぼれたり｡➡

302
00:30:38,893 --> 00:30:45,032
あゝ！
ーーそのやうな時もありき➡

303
00:30:45,032 --> 00:30:50,032
寒い寒い 日なりき｣>

304
00:30:51,906 --> 00:30:56,377
｢ﾎﾗﾎﾗ これが僕の骨だ➡

305
00:30:56,377 --> 00:31:00,047
生きてゐた時の苦労にみちた➡

306
00:31:00,047 --> 00:31:03,718
あのけがらはしい肉を破って➡

307
00:31:03,718 --> 00:31:07,054
しらじらと雨に洗はれ➡

308
00:31:07,054 --> 00:31:10,925
ﾇﾂｸと出た 骨の尖｡➡

309
00:31:10,925 --> 00:31:14,729
故郷の小川のへりに➡

310
00:31:14,729 --> 00:31:18,399
半ばは枯れた草に立つて➡

311
00:31:18,399 --> 00:31:22,737
見てゐるのは ーー僕？➡

312
00:31:22,737 --> 00:31:26,407
恰度 立札ほどの高さに➡

313
00:31:26,407 --> 00:31:31,707
骨はしらじらととんがつてゐる｣｡

314
00:31:33,681 --> 00:31:37,018
ああ…｡
(せきこみ)

315
00:31:37,018 --> 00:31:41,018
気持ちいい｡
(せきこみ)

316
00:31:43,357 --> 00:31:49,230
今日の波は… ｺﾙｼｶ島ね｡

317
00:31:49,230 --> 00:31:53,034
ええ 奥様｡

318
00:31:53,034 --> 00:31:59,373
早川ったらね あなたは もう
きっと来ないなんて言うのよ｡

319
00:31:59,373 --> 00:32:05,046
私のような腐った老人に 喜んで
詩を読んで下さる方なんて➡

320
00:32:05,046 --> 00:32:08,382
いやしないって｡
そんな事…｡

321
00:32:08,382 --> 00:32:14,082
あれだけの謝礼があれば
別ですけどね｡
(せきこみ)

322
00:32:17,058 --> 00:32:22,930
早川は ほんとに意地悪なの｡
気にしないでちょうだい｡

323
00:32:22,930 --> 00:32:25,230
はぁ…｡

324
00:32:29,403 --> 00:32:36,703
父も 中也の詩が 好きでした｡

325
00:32:45,353 --> 00:32:50,224
本日の謝礼です｡
ありがとうございます｡

326
00:32:50,224 --> 00:32:54,028
訓練は
しているようですね｡
はい｡

327
00:32:54,028 --> 00:32:57,899
しかし まだまだ
足りていない｡
はい｡

328
00:32:57,899 --> 00:33:02,703
人に聞かせようという意志が
あまり感じられません｡

329
00:33:02,703 --> 00:33:06,374
一人で訓練するよりも
誰かに向かって➡

330
00:33:06,374 --> 00:33:10,711
詩を読んで聞かせてみては
どうでしょう｡
はぁ…｡

331
00:33:10,711 --> 00:33:15,383
あなた 大切な人は
いらっしゃいますか？
えっ？

332
00:33:15,383 --> 00:33:18,286
大切な人を思って詩を読めば➡

333
00:33:18,286 --> 00:33:22,056
おのずと 声に 優しさが
含まれるものですが➡

334
00:33:22,056 --> 00:33:24,959
あなたには それがない｡

335
00:33:24,959 --> 00:33:31,259
それとも 優しさが足りなくて
大切な人を失った？

336
00:33:38,005 --> 00:33:43,344
中也様の詩は 大切な誰かを
思っているからこそ➡

337
00:33:43,344 --> 00:33:49,016
悲しみが いっぱい
詰まっているんです｡

338
00:33:49,016 --> 00:33:55,016
早川さんも
好きなんですね 中也様｡

339
00:33:56,891 --> 00:34:03,364
そりゃあ… 中也様は
とにかく いい男でしたから｡

340
00:34:03,364 --> 00:34:07,034
知り合い…
知り合いだったんですか？

341
00:34:07,034 --> 00:34:11,706
まさか！ いくら何でも
そんな時代から生きていません｡

342
00:34:11,706 --> 00:34:14,375
ですよね｡

343
00:34:14,375 --> 00:34:19,246
ああ… 雨の匂い｡
えっ？
早く お帰りなさい｡

344
00:34:19,246 --> 00:34:22,717
そして 今晩は
ｶﾚｰを食べなさい｡
はっ？

345
00:34:22,717 --> 00:34:27,054
雨の日は ｶﾚｰ｡
昔から そう決まっているんです｡

346
00:34:27,054 --> 00:34:31,659
はぁ…｡
では ごきげんよう｡

347
00:34:31,659 --> 00:34:34,659
失礼します｡

348
00:34:36,530 --> 00:34:39,533
雨の日は ｶﾚｰ｡

349
00:34:39,533 --> 00:34:43,270
多分 叔母だけが信じてる
迷信です｡

350
00:34:43,270 --> 00:34:47,208
誰に聞いても そんな話
聞いた事ないって言われて｡

351
00:34:47,208 --> 00:34:51,012
でも よかった 誘って頂いて｡

352
00:34:51,012 --> 00:34:54,882
小さいころから
そう言われ続けてきたから➡

353
00:34:54,882 --> 00:34:59,687
雨の日に ｶﾚｰ食べないと
何だか ﾓﾔﾓﾔするんです｡

354
00:34:59,687 --> 00:35:04,558
英才教育だ ある意味｡
やめて下さいよ～｡

355
00:35:04,558 --> 00:35:10,031
あの… 詩の朗読を
聞いてもらいたいんだ｡

356
00:35:10,031 --> 00:35:12,700
中也の詩？

357
00:35:12,700 --> 00:35:17,038
訓練しないと
叔母さんに たたられる｡

358
00:35:17,038 --> 00:35:19,707
大げさ｡

359
00:35:19,707 --> 00:35:24,045
♬～

360
00:35:24,045 --> 00:35:27,915
｢ｻｰｶｽ小屋は高い梁➡

361
00:35:27,915 --> 00:35:31,852
そこに一つのﾌﾞﾗﾝｺだ➡

362
00:35:31,852 --> 00:35:35,990
見えるともないﾌﾞﾗﾝｺだ➡

363
00:35:35,990 --> 00:35:43,330
頭倒さに手を垂れて
汚れ木綿の屋蓋のもと➡

364
00:35:43,330 --> 00:35:50,671
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん｣｡

365
00:35:50,671 --> 00:35:56,544
♬～

366
00:35:56,544 --> 00:36:04,685
｢ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん｣｡

367
00:36:04,685 --> 00:36:10,985
♬～

368
00:36:13,360 --> 00:36:18,032
｢秋の夜は はるかの彼方に➡

369
00:36:18,032 --> 00:36:21,702
小石ばかりの 河原があって➡

370
00:36:21,702 --> 00:36:25,573
それに陽は さらさらと｣｡
(せきこみ)

371
00:36:25,573 --> 00:36:29,577
｢さらさらと
射してゐるのでありました｣｡

372
00:36:29,577 --> 00:36:33,314
奥様｡
だ… 大丈夫ですか？

373
00:36:33,314 --> 00:36:35,983
(せきこみ)

374
00:36:35,983 --> 00:36:40,855
早川…｡
(せきこみ)
あの例の薬を早く｡

375
00:36:40,855 --> 00:36:44,658
お持ちします｡
お願い｡ 早く｡

376
00:36:44,658 --> 00:36:47,328
(せきこみ)

377
00:36:47,328 --> 00:36:49,997
ごめんなさい｡
いいえ｡

378
00:36:49,997 --> 00:36:52,900
背中 さすって下さる？
はい｡

379
00:36:52,900 --> 00:36:58,200
(せきこみ)

380
00:37:03,544 --> 00:37:10,017
朗読 続けましょうか？
もういいの｡

381
00:37:10,017 --> 00:37:14,688
今日は…｡
(せきこみ)

382
00:37:14,688 --> 00:37:19,388
私の話を聞いて下さい｡
はぁ…｡

383
00:37:22,363 --> 00:37:28,363
この家 無駄に広いでしょ｡

384
00:37:32,973 --> 00:37:37,273
隠れる所が いっぱい あるの｡

385
00:37:38,846 --> 00:37:44,985
私は 父と
よく かくれんぼをしました｡

386
00:37:44,985 --> 00:37:50,858
そのうち 世の中が
戦争一色になって…➡

387
00:37:50,858 --> 00:37:56,158
父は いつも
難しい顔をしていました｡

388
00:37:58,332 --> 00:38:06,207
ある日 父は 私に
にっこり 優しく ほほ笑んで➡

389
00:38:06,207 --> 00:38:09,343
そうして言ったんです｡

390
00:38:09,343 --> 00:38:16,684
｢玲子 久しぶりに お父様と
かくれんぼをしよう｣って｡

391
00:38:16,684 --> 00:38:22,356
そうして 父は 私を 一度➡

392
00:38:22,356 --> 00:38:29,029
ぎゅっと 力強く抱き締めて➡

393
00:38:29,029 --> 00:38:33,300
頭をなでて下さった｡

394
00:38:33,300 --> 00:38:38,973
[ 回想 ]
１ ２ ３ ４ ５➡

395
00:38:38,973 --> 00:38:44,845
６ ７ ８ ９ １０！

396
00:38:44,845 --> 00:38:47,982
もういいかい？

397
00:38:47,982 --> 00:38:55,322
♬～

398
00:38:55,322 --> 00:39:00,622
もういいかい？ お父様？

399
00:39:02,663 --> 00:39:05,963
もういいかい？

400
00:39:09,536 --> 00:39:15,676
いくら呼んでも それっきり
父の返事は なかった｡

401
00:39:15,676 --> 00:39:21,676
半年後に 父が戦死したという
知らせが入りました｡

402
00:39:23,550 --> 00:39:29,690
私は 父が もう この世に
いないなんて 信じられなくて➡

403
00:39:29,690 --> 00:39:33,990
きっと まだ
このうちの どこかに…｡

404
00:39:37,498 --> 00:39:41,969
どこかに
隠れているんじゃないかって➡

405
00:39:41,969 --> 00:39:45,639
あちこち捜し回ったの｡

406
00:39:45,639 --> 00:39:50,311
戦争が終わっても ず～っと…｡

407
00:39:50,311 --> 00:39:52,980
(せきこみ)

408
00:39:52,980 --> 00:39:57,680
無理なさらないで下さい｡
大丈夫です｡

409
00:40:00,654 --> 00:40:04,992
次は… いや
次があったらですけど｡

410
00:40:04,992 --> 00:40:10,331
そんな…｡
あなたが 今度 詩を
選んで下さらない？

411
00:40:10,331 --> 00:40:14,668
ぼ… 僕が？
何でもいいの｡

412
00:40:14,668 --> 00:40:18,539
考えておきます｡
ありがとう｡

413
00:40:18,539 --> 00:40:21,342
(せきこみ)

414
00:40:21,342 --> 00:40:25,212
♬～

415
00:40:25,212 --> 00:40:31,018
(倉田)♬｢舟を浮べて
出掛けませう｣

416
00:40:31,018 --> 00:40:43,597
♬｢波はﾋﾀﾋﾀ打つでせう
風も少しはあるでせう｣

417
00:40:43,597 --> 00:40:49,370
♬｢沖に出たらば暗いでせう｣

418
00:40:49,370 --> 00:40:56,243
♬｢櫂から滴垂る水の音は｣

419
00:40:56,243 --> 00:41:03,384
♬｢昵懇しいものに聞こえませう｣

420
00:41:03,384 --> 00:41:10,384
♬｢あなたの言葉の杜切れ間を｣

421
00:41:16,397 --> 00:41:19,697
お願いします｡
はい｡

422
00:41:30,911 --> 00:41:34,348
あっ｡
はい｡

423
00:41:34,348 --> 00:41:39,348
いや… あの青い手帳って…｡

424
00:41:41,021 --> 00:41:45,359
♬～

425
00:41:45,359 --> 00:41:48,695
[ 回想 ]
(ｻﾕﾘ)もし 私の忘れ物を
見つけても➡

426
00:41:48,695 --> 00:41:51,995
何も見ないで 直ちに捨てて｡

427
00:41:59,706 --> 00:42:02,376
(戸を開ける音)

428
00:42:02,376 --> 00:42:05,076
いらっしゃ～い｡

429
00:42:07,047 --> 00:42:09,716
どうも｡

430
00:42:09,716 --> 00:42:15,055
♬～

431
00:42:15,055 --> 00:42:18,392
忘れ物を見つけたら➡

432
00:42:18,392 --> 00:42:22,262
ただちに捨ててくれって
言われました｡

433
00:42:22,262 --> 00:42:27,262
でも どうしても
捨てられなくて｡

434
00:42:31,338 --> 00:42:38,212
彼女が去ってから
うまく眠れなくなりました｡

435
00:42:38,212 --> 00:42:41,682
眠れない布団の中で➡

436
00:42:41,682 --> 00:42:46,553
彼女がいたころの風景を
思い出そうとしました｡

437
00:42:46,553 --> 00:42:54,253
狭い部屋で すれ違うと
ほんのり漂う彼女の匂い…｡

438
00:42:56,029 --> 00:43:02,329
好きだったはずなのに
思い出せませんでした｡

439
00:43:03,904 --> 00:43:08,375
休日は よく一緒に
ごはんを食べたのに➡

440
00:43:08,375 --> 00:43:13,046
彼女が どんな茶わんで
ごはんを食べていたのか➡

441
00:43:13,046 --> 00:43:15,716
思い出せません｡

442
00:43:15,716 --> 00:43:24,057
いつも 玄関に置いてあったはずの
彼女のｻﾝﾀﾞﾙの形➡

443
00:43:24,057 --> 00:43:29,730
あごの ほくろは
右側だったか左側だったか➡

444
00:43:29,730 --> 00:43:36,030
ずっと 一緒にいたのに…｡

445
00:43:38,005 --> 00:43:44,878
僕は 全部 忙しさのせいにして…｡

446
00:43:44,878 --> 00:43:49,616
♬～

447
00:43:49,616 --> 00:43:54,555
そんな事を考えていたら➡

448
00:43:54,555 --> 00:43:58,855
余計 眠れなくなりました｡

449
00:44:02,229 --> 00:44:07,367
つまり あなたが言いたい事は
捨ててくれと言われた➡

450
00:44:07,367 --> 00:44:14,041
姉の手帳を 見ていいかどうか
という事ですか？
はい｡

451
00:44:14,041 --> 00:44:18,912
私の許しを得たところで
どうにもならないと思うけど｡

452
00:44:18,912 --> 00:44:22,612
でも あなたしか
聞ける人がいない｡

453
00:44:36,296 --> 00:44:41,296
姉は 妊娠していました｡ 多分｡

454
00:44:43,003 --> 00:44:45,672
えっ？

455
00:44:45,672 --> 00:44:48,972
(緑)ほんの数か月間でしたけど｡

456
00:44:51,011 --> 00:44:57,884
(緑)その間は とても幸せそうな
優しい顔をしていました｡➡

457
00:44:57,884 --> 00:45:02,884
だから そのあとは
相当 きつそうだった｡

458
00:45:05,025 --> 00:45:08,895
女には 分かるんですよ
そういうの｡

459
00:45:08,895 --> 00:45:12,195
ちょっとした顔つきとかで｡

460
00:45:15,669 --> 00:45:19,039
(緑)その手帳は きっと➡

461
00:45:19,039 --> 00:45:24,711
姉が あなたに宛てた
手紙なのかもしれません｡

462
00:45:24,711 --> 00:45:33,711
そう考えれば 恐らく
読んでいいものだと思います｡

463
00:46:15,362 --> 00:46:18,699
｢汚れつちまつた悲しみに➡

464
00:46:18,699 --> 00:46:22,035
いたいたしくも怖気づき➡

465
00:46:22,035 --> 00:46:24,938
汚れつちまつた悲しみに➡

466
00:46:24,938 --> 00:46:28,375
なすところもなく日は暮れる…｣｡

467
00:46:28,375 --> 00:46:31,278
ほれ｡
いや… 僕 弱いんで｡

468
00:46:31,278 --> 00:46:34,648
飲めよ｡
一杯だけ｡ のっ｡

469
00:46:34,648 --> 00:46:37,648
じゃあ 頂きます｡

470
00:46:41,988 --> 00:46:46,860
おっ… おっ！
おっ なあんだ 飲めらあや！

471
00:46:46,860 --> 00:46:52,332
(倉田)中也はのお 大切なもんを
なあようにしてきたからのお｡

472
00:46:52,332 --> 00:46:55,235
弟 親友｡

473
00:46:55,235 --> 00:46:58,672
好きになったおなご｡
息子も｡

474
00:46:58,672 --> 00:47:03,009
(倉田)じゃけえ 喪失の底から
叫ばれた詩にゃあ➡

475
00:47:03,009 --> 00:47:06,346
むしろ 生命力が あふれちょる｡

476
00:47:06,346 --> 00:47:11,218
おみゃあも 大切な何かを
なあようにしたんじゃろう？➡

477
00:47:11,218 --> 00:47:17,218
へえじゃなけにゃあ
こねえなとこに来りゃあせんやあ｡

478
00:47:18,925 --> 00:47:23,697
でも 僕には分からないんです｡

479
00:47:23,697 --> 00:47:28,568
寂しいとか 悲しいとか
そういった事が｡

480
00:47:28,568 --> 00:47:33,568
分かろうとせんでも
感じたらええんじゃあ｡

481
00:47:35,308 --> 00:47:40,647
痛みの訳なんて
分かりゃあせんけど➡

482
00:47:40,647 --> 00:47:46,347
そのうち 確かに感じるいやあ｡

483
00:47:48,522 --> 00:47:51,522
(倉田)つげや ほら｡
はい｡

484
00:47:53,660 --> 00:47:56,360
(倉田)今日は飲むぞ！

485
00:48:01,001 --> 00:48:04,337
(ﾏﾓﾙが吐く音)

486
00:48:04,337 --> 00:48:35,969
♬～

487
00:48:35,969 --> 00:48:42,843
｢汚れつちまつた悲しみに➡

488
00:48:42,843 --> 00:48:48,143
今日も小雪の降りかかる｣｡

489
00:48:52,519 --> 00:48:57,991
｢汚れつちまつた悲しみに➡

490
00:48:57,991 --> 00:49:03,291
今日も風さへ吹きすぎる｣｡

491
00:49:05,866 --> 00:49:11,004
｢汚れつちまつた悲しみは｣｡

492
00:49:11,004 --> 00:49:15,876
(男)｢汚れつちまつた悲しみは➡

493
00:49:15,876 --> 00:49:19,876
たとへば狐の革裘｣｡

494
00:49:23,016 --> 00:49:28,688
(男)｢汚れつちまつた悲しみは➡

495
00:49:28,688 --> 00:49:32,959
小雪のかかつてちぢこまる｣｡

496
00:49:32,959 --> 00:49:38,832
♬～

497
00:49:38,832 --> 00:49:43,970
｢汚れつちまつた悲しみは➡

498
00:49:43,970 --> 00:49:50,310
なにのぞむなくねがふなく｣｡

499
00:49:50,310 --> 00:49:54,981
(２人)｢汚れつちまつた悲しみは➡

500
00:49:54,981 --> 00:49:59,853
倦怠のうちに死を夢む｣｡

501
00:49:59,853 --> 00:50:15,153
♬～

502
00:50:18,672 --> 00:50:21,372
(ﾉｯｸ)

503
00:50:23,009 --> 00:50:25,709
こんにちは｡

504
00:50:45,699 --> 00:50:49,699
どうぞ お願いします｡

505
00:51:04,050 --> 00:51:09,389
｢月夜の晩に ﾎﾞﾀﾝが一つ➡

506
00:51:09,389 --> 00:51:13,727
波打際に 落ちてゐた｡➡

507
00:51:13,727 --> 00:51:21,067
それを拾って 役立てようと
僕は思つたわけでもないが➡

508
00:51:21,067 --> 00:51:27,741
なぜだかそれを捨てるに忍びず➡

509
00:51:27,741 --> 00:51:32,345
僕はそれを 袂に入れた｡➡

510
00:51:32,345 --> 00:51:40,220
月夜の晩に ﾎﾞﾀﾝが一つ
波打際に 落ちてゐた｡➡

511
00:51:40,220 --> 00:51:47,360
それを拾って 役立てようと
僕は思つたわけでもないが➡

512
00:51:47,360 --> 00:51:53,700
月に向かつて それは抛れず➡

513
00:51:53,700 --> 00:52:02,042
浪に向かつて それは抛れず➡

514
00:52:02,042 --> 00:52:08,042
僕はそれを 袂に入れた｣｡

515
00:52:14,387 --> 00:52:19,726
｢月夜の晩に 拾つたﾎﾞﾀﾝは➡

516
00:52:19,726 --> 00:52:25,426
指先に沁み 心に沁みた｣｡

517
00:52:28,068 --> 00:52:35,875
｢月夜の晩に 拾つたﾎﾞﾀﾝは➡

518
00:52:35,875 --> 00:52:42,875
どうして
それが 捨てられようか？｣｡

519
00:52:44,551 --> 00:52:50,323
すばらしかった｡
いえ｡

520
00:52:50,323 --> 00:52:56,323
どうも
ありがとう… ございました｡

521
00:52:59,365 --> 00:53:03,036
お願いがあるの｡

522
00:53:03,036 --> 00:53:05,371
はい｡

523
00:53:05,371 --> 00:53:09,242
最後の お願い｡

524
00:53:09,242 --> 00:53:14,542
｢もういいよ｣って
言って下さらない？

525
00:53:20,386 --> 00:53:30,086
そしたら 私 うまく…
旅立てると思うのよ｡

526
00:53:34,334 --> 00:53:39,205
僕には 言えません｡

527
00:53:39,205 --> 00:53:49,505
私は 十分 生きました｡

528
00:53:53,353 --> 00:54:00,026
今度こそ お父様を捜しに行くの｡

529
00:54:00,026 --> 00:54:03,897
きっと 見つかると思う｡

530
00:54:03,897 --> 00:54:09,369
お願い…｡ お願いします｡

531
00:54:09,369 --> 00:54:19,379
もう… いい… かい？

532
00:54:19,379 --> 00:54:34,661
♬～

533
00:54:34,661 --> 00:54:39,999
もういいよ｡

534
00:54:39,999 --> 00:54:49,342
♬～

535
00:54:49,342 --> 00:54:55,215
もう… いいよ｡

536
00:54:55,215 --> 00:55:46,515
♬～

537
00:56:05,685 --> 00:56:11,685
はい どうぞ｡
えっ？ ああ…｡

538
00:56:16,029 --> 00:56:19,365
あぁ～！ ありがとう｡

539
00:56:19,365 --> 00:56:22,268
ぐっすり眠っていました｡

540
00:56:22,268 --> 00:56:25,238
君の姿が見えなかったから➡

541
00:56:25,238 --> 00:56:28,374
ちょっと待ってようと
思ったら つい｡

542
00:56:28,374 --> 00:56:34,074
図書館は 居眠りに もってこいの
場所ですから｡
まったく…｡

543
00:56:36,649 --> 00:56:39,949
おば様が亡くなりました｡

544
00:56:41,521 --> 00:56:47,821
とても静かに 優しい顔で
逝ってしまいました｡

545
00:56:50,663 --> 00:56:54,000
それで…➡

546
00:56:54,000 --> 00:56:58,671
消えてしまったんです…
私の叔母｡

547
00:56:58,671 --> 00:57:03,343
えっ… 早川さん？
ええ｡

548
00:57:03,343 --> 00:57:07,213
えっ… どういう事？
分かりません｡

549
00:57:07,213 --> 00:57:10,683
昔から分からない人でしたし｡

550
00:57:10,683 --> 00:57:14,020
うわさだと どうも
おば様の遺産を➡

551
00:57:14,020 --> 00:57:17,020
たくさん譲り受けたようで…｡

552
00:57:18,691 --> 00:57:22,362
そっか｡ じゃあ 今頃➡

553
00:57:22,362 --> 00:57:25,698
ｺﾙｼｶ島行きの飛行機かも｡
もちろん ﾌｧｰｽﾄｸﾗｽで｡

554
00:57:25,698 --> 00:57:28,601
超豪華客船かもしれません｡
うん｡

555
00:57:28,601 --> 00:57:34,307
あっ でも もしかしたら
ｷﾂﾈに戻って 山に帰ったのかも｡

556
00:57:34,307 --> 00:57:37,977
(あくび)

557
00:57:37,977 --> 00:57:44,851
あれだけ寝たのに まだ眠い｡
帰るよ｡

558
00:57:44,851 --> 00:57:49,989
ぐっすり眠って下さい｡
心ゆくまで｡
うん｡

559
00:57:49,989 --> 00:57:53,289
起きたら 何しますか？

560
00:57:55,328 --> 00:57:59,328
妻を捜してみようと思う｡

561
00:58:01,200 --> 00:58:06,200
一度 顔を合わせて 話をしないと｡

562
00:58:12,345 --> 00:58:15,248
じゃあ また｡

563
00:58:15,248 --> 00:58:19,018
ご利用ありがとうございます｡

564
00:58:19,018 --> 00:58:22,889
♬～

565
00:58:22,889 --> 00:59:16,209
♬～

566
00:59:16,209 --> 00:59:23,349
♬～

567
00:59:23,349 --> 00:59:25,349
あっ！

568
01:00:35,021 --> 01:00:36,956
(さくら)お母さんは？

569
01:00:36,956 --> 01:00:41,694
(紀夫)ああ お母さんなぁ
急な仕事が入ってしまったんや｡

570
01:00:41,694 --> 01:00:44,694
その準備で どうしても…｡

571
01:00:49,368 --> 01:00:54,040
(すみれ)今日から 朝は 一緒に
ごはん食べる事に決めたの｡

572
01:00:54,040 --> 01:01:02,040
(さくら)仕事は？
なんとかなるし なんとかする｡

